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内部告発の報復と反訴 法廷で証言の日栄元社員 /大分

2002.10.08 西部地方版/大分 27頁 大分版 (全402字) 朝日新聞

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 商工ローン大手の日栄に対する民事訴訟での証言をめぐり、企業秘密を漏らしたとして同社などから損害賠償を求める訴えを起こされていた同社の元社員(45)が7日、「訴えは内部告発に対する報復、口封じだ」として、500万円の損害賠償を求める反訴を大分地裁に起こした。

 反訴状によると、元社員は2月、11人の自営業者らが日栄に不当利益返還を求めている集団訴訟の原告側証人として、同地裁に出廷。同社とその子会社による違法な高金利取得の実態について証言した。両社は6月、この証言などで「就業規則に反する企業秘密の漏洩(ろうえい)に当たり、会社の名誉と信用を毀損された」として、元社員に対し9千万円の損害賠償を求めて同地裁に提訴した。

 原告代理人には「日栄・商工ファンド対策全国弁護団」から121人の弁護士が就任。同代理人は「高額な請求には根拠が無く、内部告発者に対する報復、威嚇、口封じを目的とした違法行為」と主張している。