「ドクター・キリコ」の全登場シーン
in ブラックジャック


解説
漫画「ブラックジャック」は、手塚治虫氏の作品。
無資格の天才医師ブラックジャック
を通して、
生命体としての人間の限界である
命の大切さ、そして医者の倫理を問った
日本漫画史上、稀有な作品。
昭和48年11月から昭和58年10月まで、
秋田書店「週刊少年チャンピオン」に連載された。
単行本はチャンピオンコミックス全25巻だが、そのころの他の漫画同様、
一部削除され、セレクトされて出版されている。
以下は上記のコミックスからの引用。

ぜひ漫画をお読みになり、
真実のドクター・キリコを確かめてください。
ドクター・キリコは、安楽死は推奨していますが、
決して自殺を容認してはいません。




1 9巻79話「ふたりの黒い医者」
 ドクター・キリコ初登場。ブラックジャックと口論になる。
「俺は人助けをやってるんだ。死にたい、死にたいという人間を法律に触れずにらくに あの世へ送ってやっているんだ」
「おまえは金しだいでいのちを助ける。おれは金次第で安楽死をとげさせてやる・・・」
「似たようなもんさ」


2 
9巻85話「浦島太郎」
 キリコ
「生きる望みをたたれた人間をむしろ楽に死なせたやったほうがよっぽどいい」
「ただ今の法律では、それは殺人行為になるんだ」
「そこらがわたしのがまんできない点でしね」


3 
10巻90話「弁があった!」
 ドクター・キリコの父親が不治の病に。キリコの妹がその治療をブラックジャックに依頼する。
「オヤジを救う道はただ一つ・・・」
「オヤジに安楽死をさせてやることなんだ」
「それしかない!」
こういってドクター・キリコは、ブラックジャックが手術中の父親まで安楽死させてしまう。


4 
11巻102話「99.9パーセントの水」
 ドクター・キリコ自身が不治の病になってしまう。
「おれはな。第3期がおそってくる前に気楽に死にたいのさ・・・」
 妹の依頼を受けて、ブラックジャックがキリコを救う。
妹「にいさん。生きててよかったと思わないの!?」「もう安楽死商売はやめて!!」
キリコ「よけいなおせわだ。おれはこれからもたのまれりゃあ、どんどん殺してやる!」


5 
13巻120話「死への1時間」
 ナチスがユダヤ人を殺すために開発したとされる、後にまったく証拠が残らない毒薬を手に入れたドクター・キリコ。この毒薬を難病に苦しむ主婦が薬と誤って飲んでしまう。
キリコが、始めてブラックジャックとともに主婦を救う。
ジャック「殺すのと助けるのと気分はどっちがいい?」
キリコ「ふざけるな。おれも医者のはしくれだ」「命が助かるにこしたことはないさ・・・」


6 
13巻123話「最後に残る者」
 6つ子誕生。しかし医師はドクター・キリコに安楽死を頼む。しかしブラックジャックが、この子を救う。


7 
17巻154話「恐怖菌」
 細菌兵器に侵された船員の存在を抹消しようとする政府から、船員たちをドクター・キリコとブラックジャックが救う


8 
20巻192話「人生という名のSL」
「医学の力で人間をどんなに長生きさせたって老すいだけはさけられん!」
「その苦痛からむしろ死をのぞむようになるんだ」
「あの老人はわざわざ日本の俺の所へ、安楽に死なせてくれとたのんできたんだぜ」


9 
22巻205話「小うるさい自殺者」
ブラックジャックが、自殺願望者をドクター・キリコのところへ連れて行く。
ジャック「おまえにあずけるよ」「安楽死させてやんな」
キリコ「ばかいえ!!」「自殺の手伝いなどできるかっ」「俺の仕事は神聖なんだ!!」
既にそこにはキリコの不治の病に苦しむ別の依頼者が・・・
キリコ「わたしも医者だ。できるかぎりこれを使いたくない」「だが死よりつらい苦しみが患者におそった時・・・」「これで患者をらくにさせ、死へ送ってあげる・・・その方が救いになるんだ」