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声  明
1999年3月3日
青春を返せ裁判東京原告団



 1991年4月4日に40人が提訴しその後も追加提訴して、東京地裁で争ってきた統一協会に対する損害賠償請求訴訟が、約8年後の本日和解で終了しました。
 統一協会の名義ではありませんが、統一協会の事業部的会社であるハッピーワールドの社長だった小柳定夫の名義で3900万円の解決金が支払われたのです。このことは、実質的に統一協会が相応の責任を認めたものと評価できると考えます。

 私たちは、統一協会が、その名称や組織実態ばかりでなく、宗教であることさえ隠してビデオセンターに誘い込んで通わせ、2デーズや、4デーズの泊り込みセミナーなどを通して献身せざるをえない状態に追い込んでいくシステムや、信者をホームで共同生活させて霊感商法や詐欺的伝道にかりたてていくシステムが、宗教団体として許容される伝道や信者管理の範囲を逸脱した違法なものだと訴えてきました。

 統一協会では、この道を進まない限り永遠に地獄で苦しむことになるばかりでなく、先祖・子孫・一族全体が地獄で苦しむことになると徹底して教え込み恐怖心を植えつけつづけるのです。今もなお、純粋な人の信仰心につけ込んで献金を強要し、合同結婚式に参加を強制して、更に組織の指示通りに活動させて多くの人々の人生や家庭を破壊しつづけています。

 このようないわゆる「青春を返せ裁判」では、名古屋、岡山の両地裁で元信者の主張が受け入れられませんでした。

 しかし、東京地裁でこのような形で相当額が支払われたことは、札幌、新潟、浜松、神戸地裁や、名古屋、岡山両高裁で取り組まれている同種訴訟に大きなプラスになると確信します。

 私たちは、今後もこの問題を社会に訴えつづける決意です。また、東京地裁での裁判の成果を資料集にまとめ、今後の同種訴訟のために役立てていく予定です。

 この裁判を長期間にわたって支えて下さった皆様に心からお礼を申し上げます。