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ご 連 絡
世界日報社広報局長 黒木正博殿
2000年8月10日
弁護士紀藤正樹
東京都〇〇区〇〇町〇番地〇
〇〇〇〇ビル3階
〇〇〇〇法律事務所
TEL03-〇〇〇〇-〇〇〇〇
FAX03-〇〇〇〇-〇〇〇〇

 拝復 貴社の本日付抗議文について、以下のとおりご回答します。

 貴社の文章からは、掲示板上のどの表現が木下氏に対する誹謗中傷にあたるのか否か、そしてその具体的理由が、まったく不明です。
 削除すべき部分は削除しますが、誹謗中傷に当たらない部分についての表現は、鴨野氏と当該発言をした表現者の「表現の自由」の範囲内の問題だと考えます。ですから、木下氏に対する「すべて表現」を削除することはできません。

 従いまして、次の点について、ご回答をしていただくようお願いします。
1 鴨野氏の文章のどの部分を削除すべきなのか?
2 その理由
3 鴨野氏の発言をめぐる他の掲示文章のどの部分を削除すべきなのか?
4 その理由

 以上のご回答を見て、こちらで検討することにいたします。
 また本件は、木下氏に対する問題であるにもかかわらず、木下氏個人からの抗議ではなく、世界日報社からの抗議である点につき、当方は、疑問を感じています。その点のご回答もあわせてお願いします。

 なお掲示板という表現手段は、あくまでも一掲示文章のみにとらわれるべきものではなく、その掲示文章に対する他の掲示文章、それは反論や賛同を含むものですが、全体の流れとして捉えられるべきものです。こう考えないと、掲示板という表現手段自体を否定するほかなくなると思います。
 鴨野氏の文章は、他の発言者から好意的にとらえられているというよりも、かえって否定的にとらえられているという点も、十分ご留意ください。
 法的手段を取られのなら、それはそれでやむを得ませんが、インターネットという表現文化は、過渡期の文化です。特に木下氏という公人に対し市民が表現することは、本来広範に認められるべきことであり、公人である木下氏は、むしろインターネット上で堂々と反論していただきたいと思います。
 木下氏におかれては、ぜひ当方の掲示板に、ご発言、ご反論をしていただくことを期待しております。

 最後に「世界日報は、宗教法人統一教会(ママ)とは別法人であり、上記掲示板に掲載しないよう要求致します」とされている点は、当掲示板は、「統一協会関連」の掲示板として運用しておりますので、当然世界日報に関する書き込みがなされることを容認しております。この点についての貴社の要求は容認できませんので、あらかじめご承知おきください。


敬具