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神世界等被害者の皆様へ
平成19年12月20日

神世界被害対策弁護団
弁護団長 弁護士 紀 藤 正 樹

1 私たち弁護団は、神世界及び神世界関連団体に財産を騙し取られ、苦しんでおられる皆様の被害の実情と神世界及び神世界関連団体の実態を調査し、少しでも多くの被害を回復するとともに、加害者たる責任者の刑事処罰の実現のために結成されました。

2 本日、神世界及び神世界関連団体の多数の施設に対して、詐欺容疑での強制捜査が行われました。当弁護団としては、捜査当局のこれまでの尽力に対し、深い敬意と感謝の意を表すると同時に、被害を最大限に回復するため、首謀者の身柄を早期に確保し、神世界及び神世界関連団体による組織的な霊感商法の全容を解明することを強く求めます。

3 神世界及び神世界関連団体による「神書」「ライセンス」「お肉筆」等の物品や、「ヒーリング」「御霊光」「御祈願」は、いわゆる霊感商法の手段にすぎないものです。このことは、本日、強制捜査が行われたことから、より一層明らかなものとなりました。霊感商法は、統一協会をはじめとする団体により現在でも全国的に行われ、深刻な社会問題となっており、裁判でも違法とする判断が確立されています。

4 全国にどれだけの被害者の方がいらっしゃるのか、被害者の方々の声をどこまで集約できるか等、現時点では不明であるために、どこまでの手続きを実行することができるか現時点では不明ですが、当弁護団としては、可能な限りの手段を尽くし、被害を最大限に回復するよう努めます。

5 なお、神世界及び神世界関連団体がここまで大規模な霊感商法を展開できた背景には、一部のタレントやマスメディアが「霊界と交信できる」などといった行為を肯定的に放送し続け、いわゆる「スピリチュアルブーム」まで引き起こした影響があったことは明らかです。今後、二度と今回のような被害を繰り返さないよう、マスメディアにはこれまでの放送姿勢を真摯に省みるとともに、放送倫理に十分に配慮することを徹底するよう、強く要望します。

6 本件に関する、取材などの問い合わせは、下記までお願い致します。


住所 〒102−0083
    東京都千代田区麹町4丁目2番地 第二麹町ビル2階
リンク総合法律事務所
        神世界等被害対策弁護団
        事務局長 弁護士 荻 上 守 生
お問い合わせ電話 03−3515−6681