ライフスペースからの99年9月5日付けのメール



From: SPGF [mailto:spgf@bc.iij4u.or.jp]
Sent: Sunday, September 05, 1999 5:46 PM
To: kitohome@po.teleway.ne.jp
Subject: SPGF からのメッセージ


弁護士 紀藤正樹 様
1999年9月5日

G)●定説語こぼればなし

(A) 世に、うまい書面作りというのがあるやに聞いたので、少しだけ深めてみ ると。

(B) その天才こそが紀藤正樹弁護士でありまして、その芸術作品そのものは、 昨日の PGP News に Second Top でご案内済みでありまして。マアよろし ければ、ご覧になってくださいね。しかし面倒くさいお方の為に、何がど れほどものすごいかと言いつければ。

(C) とにかく、徹底的に定説語だけは使用しない。なぜかと言えば、2 億語ほ どある世界公認の定説語というのは、言語学上から言えば、その言葉のも つ真の意味が確定済みなので、ついうっかり使おうものなら、後から何か 言われたとき、言い逃れこそが不可能だからですよ。

(D) 従って、悪意をもって更に意図をもって、Slang & 隠語こそが最優先、や むを得ないときだけ造語。しかし、このことだけは譲れないぞという時は しっかりと定説語を最優先。

(E) だから何がどうしたかといえば、誰かがいちゃもんを付けたとき、Slang あたりだと確定した真の意味など、はじめから皆無なため、要するに、あ あでもない、こうでもないと言い逃れこそが自由自在だからなのだよ。 (F) 例えば、本日 (1999年9月5日) 付の恐れ多くも朝日新聞一面のいわゆる TOP 記事によれば、「担任の能力超越」と信じられないほどの大活字、大見出 しが有りますが、何が大問題かと申せば、3 つありましてね。

(G) この「超越」なる単語こそが、ギンギラギンの文句無しの Slang なのです よ。従って、何がどうかといえば、学生さんあたりがイチャモンをつけて も、「超越」なのだからね、と言えばのらりくらりでありまして。要する に、Slang というのは、意味など付け放題なのだからね。だからこそ、学 級崩壊が起されたのだよね。学生さんにしてみれば、他動詞なんだよね、 学級崩壊なんて。

(H) だからこそ、紀藤弁護士とともに、さすがに、大新聞社朝日だけのことは あって、もっとも肝心な point に Slang を使うことによって、ああ言えば こう言う、何とでも言う、朝日という力を使って、大学入試問題まで思い通 りにできるのだからね。たまらないよね、嬉しくて。

(I) お解かりでしょうか。何がかといえば、裁判所に提出する書面とか、新聞社 こそが定説語をガンとして使用しなければ、日本中何もかもがメチャクチャ と成ってしまうということが、と言う事だよ(注1)

以上

注1 徹底的に定説語を使わないのは、天才技のようです。何だか誉められているようで嬉しいです(^^)。しかも朝日新聞社と同等の評価も与えていただいて、ありがとうございます。