オウム真理教(アーレフ)情報 |
オウム真理教の被害者らへの募金に協力を!
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■AUM NEWS■オウム年表-未整理です■上祐幹部問題■松本サリン事件とは?■松本サリン事件損害賠償請求訴訟のゆくえ■LINCオウム真理教問題掲示板■保存ログ=パソコンショップ・トライサルの閉店 ■有田芳生氏がネット上でオウムに初反論■2004年2月27日の松本智津夫被告への死刑判決■2004年6月26日付け国に対する要請書■原稿:首都は今戦時下にある | |||||||||||||||
以下、基本情報のLINK集 | |||||||||||||||
基本LINK||カナリアの会―オウム情報はここから||生きて帰れ―今年2004年11月4日で15年。心から冥福を祈ります。||【NPO法人 リカバリー・・ササポート・・センター】||ヤフーニュース|| 以下参考LINK:||江川紹子ジャーナル2000年6月5日開設||月刊有田芳生の目―2000年7月をめどに正式にホームページを立ち上げるそうです。→有田芳生の今夜もほろ酔い||法務省―オウム真理教に対する観察処分の請求について―第147回国会において可決成立した犯罪被害者保護のための二法||警視庁特別手配被疑者||松本智津夫被告の特許請求||公安調査庁||■オウムパソコンショップ(Y2PC (ワイワイピーシー)会社名:有限会社オフィス・ワイ)―ただしその実態―設立時のニュース||河野義行さん|| |
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■このページ以外でも、LINK集||麻原彰晃の【オウム真理教関連ページ】への道-閉鎖||滝本太郎さん||新人類さん―充実||なども参照。 | |||||||||||||||
アーレフ(=アレフ=オウム真理教)が運営している公式サイト
―ただし内容は、オウム側の意見で、本当かどうかわかりません(00/09/15UP)。
―追記:2004年6月26日現在の確認では、地下鉄サリン事件当時のhttp://aum-internet.org/は、アーレフのの独立したページとして、運営されています。→保存ログ―地下鉄サリン事件当時のhttp://aum-internet.org/は閉鎖し、http://info.aleph.to/に自動的に転送されます(00/09/15現在)。 ―追記:現時点では(01/02/12)、http://aum-internet.org/は、自動転送ではなく、猥褻なページ(http://www.bekkoame.ne.jp/~oheso/bukkakez.htm)のコンテントに書きかえられています。そのためLINC内のオウム情報に関する「過去のオウムへのLINC先」が、サブページまで含めて、ことごとく猥褻ページにLINKされていますが、リンク先の歴史的意義もあり、困惑しています(ただし見たくない人への配慮から、気がついたものから、自動(^^;リンクははずしていきます)。その意味で、昔のオウムのURLは、びっくりしないで、気をつけて見てください。なおhttp://aum-internet.org/が、なぜこうした現状になっているのかについての実情を、ご存知な方、ぜひ理由をお教えくだされば幸いです。 ―追記:現時点では(01/07/23)、http://aum-internet.org/は、売りにだされているようです。どなたかいくらで帰るのか調べてみていだだけませんか? ―追記:2004年6月26日現在の確認では、地下鉄サリン事件当時のhttp://aum-internet.org/は、アーレフのの独立したページとして、運営されています。→保存ログ ―追記:2000年9月15日時点で存在した上級者ページは(http://advance.aleph.to/)、2004年6月26日現在の確認では、閉鎖しています。 ―追記:荒木浩since01/10/01氏のサイト(http://www.joyu.to/)、2004年6月26日現在の確認では、閉鎖しています。 ―追記:現時点では(07/06/04)、上祐史裕氏がアーレフから脱会したことにより、上祐史裕氏のサイト(http://www.joyu.to/)since01/09/01は、閉鎖されたようです。 ―追記:河上イチロー氏のサイト(http://deva.aleph.to/)は、ご本人が2006年にアーレフからの脱会したことが確認できましたので、削除します(07/06/04)。
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AUM NEWS |
■ケロヨンクラブで死者UP04/09/23 今日のニュースで報じています。警視庁が捜査に乗り出したようです。 アーレフ(=オウム真理教)の分派グループケロヨンクラブでは、過去にも、信者の行き過ぎた修行による死亡事件が発生していました。 今回の事件も、その延長線上にあると思われ、1990年7月の、京都府宮津市の海水浴場で、宗教法人「法友の会」の男性信者一人が暴行を受け水死した「法友の会事件」、1995年7月5日の、福島市内で祈祷師ら5人が逮捕された、悪霊を追い出すなどと称して、太鼓のばちなどで叩く、蹴るなどの暴行を加え、6人を死亡させたという「福島祈祷師事件」(以上拙稿「破壊的カルトと犯罪」参照l)、施設内からミイラ化した遺体が発見されたライフスペース事件、結局、信者二人が死亡することになった白装束事件、こちらは死亡事件ではありませんがホームオブハート事件など、信者・構成員の人権を大切にしない発想によって引き起こされる延長戦上の事件として、同じ様相を呈しつつあります。 子どもに対する虐待も気になるところであり、都は、確認のため、早急に立ち入り調査をすべきではないでしょうか? http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline1039839.html
http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline1040011.html ページ更新時間:2004年09月23日(木) 20時24分
[参考]:現在の千乃正法(パナウェーブ研究所)の状態は→白装束集団が分裂「千乃会長の予言虚構」 会員も寄付も半減し“貧乏”に-ZAKZAK 2004/09/21参照 それとついでと言ってはなんですが、10月6日午後のオウム真理教の破産債権者集会の後、集会を開くことになりました。ご興味のある方は、ぜひご参集ください。
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■松本サリン事件から10年目を迎えるにあたって―国と自民党や民主党などに要請書を提出UP04/06/26 明日2004年6月27日で、松本サリン事件の発生から丸10年目の節目の年となります。ところが本年2月27日の松本智津夫被告への死刑判決が出され、同判決において、松本サリン、地下鉄サリン両サリン事件が、はっきりと「無差別テロ」であると認定されるに至ってなお、この間、国のオウム事件の被害者らへの救済は遅々とすすんでおりません。 そこで本日、国と現在参院選挙中の6つの政党に対し、オウム真理教の被害者である松本、地下鉄両サリン事件の被害者及び弁護団、並びにオウム真理教被害対策弁護団、坂本弁護士一家損害賠償請求弁護団が共同し、次のような趣旨の要請書を送付しました。
この件、国と国政を担う政党に、きちんとした回答を求めたいと思っております。
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■麻原こと松本智津夫被告の判決UP04/02/26 久方ぶりの更新となります。いよいよ明日判決が出されます(第257回公判期日)です。判決の結論である主文の朗読は、おそらく最後(午後3時以降)になると思います。
27人の尊い命が失われました。 ■オウム事件で死刑判決が出された11人 土谷判決-LINC TOP NEWS-BLOG版2004年1月31日 11人の死刑判決を受けた信者も、松本被告の被害者と見れば、 オウム事件に関係する死者の数はもっと増えることになります。 ■オウム事件の背景 国際宗教学宗教史会議世界大会-BLOG版2004年2月27日 |
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■ 上祐元受刑囚が、近くオウムの代表就任するとの報道!UP01/08/11 今日付けの日刊スポーツが、近々オウム真理教(現アレフ)の代表に上祐元受刑囚が就任すると報じています。正大使にも復帰するとも伝えています。 びっくりです。大変遺憾です。 オウム真理教(現アレフ)の幹部たちは、松本サリン事件の判決の後も、まったく弁護団に接触してきませんでした。また上祐元受刑囚には、なおいくつもの疑惑があり、殺人罪の時効は、犯行後15年です。 この情報が本当なら、上祐元受刑囚は、代表に就任するなんて言う前に、きちんと疑惑に釈明すべきではないでしょうか? ■参考情報:2001年8月10日(金) 23時30分 (毎日新聞) <オウム真理教>上祐幹部らの転入届を不受理 東京都世田谷区 |
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■ 松本サリン事件で勝訴!UP01/07/28 ようやく松本サリン事件の判決にこぎつけました。 松本サリン事件の受任から6年目。受任時からとても感慨深いこの事件ですが、この間、ご遺族の方は会議などで2ヶ月に一度は上京されるなど、ご苦労は大変だったと思います。 松本サリン事件、松本被告に4億6500万円賠償命令 朝日新聞2001年7月25日(水)(12:23)
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■ 松本サリン事件の判決いよいよ!UP01/07/23 報告が遅れましたが、いよいよ7月25日午前10時、東京地裁において、松本智津夫被告へ損害賠償を求めた松本サリン事件の民事訴訟判決が出ます。 一連のオウム真理教事件関連の民事訴訟としては、地下鉄サリン事件後、初めて起こされた民事訴訟が松本サリン事件であり、しかし一連のオウム真理教事件関連の民事訴訟としては、一審判決としては最後となります。 そしてこの訴訟は、松本被告が応訴し、最後まで松本被告の代理人が法廷に出席、そして応訴していた唯一事件でもあります。 今のところ、傍聴自由です。場所等は以下のとおりです。 なお直前になって傍聴券発行事件となる可能性がありますので、具体的な傍聴方法については、裁判の前日に、東京地裁(03-3581-5411)まで、ご確認ください。
なお松本サリン民事訴訟事件については、AUMニュースの過去ログ、LINC内■松本サリン事件とは?■松本サリン事件損害賠償請求訴訟のゆくえなどをご参照ください。 |
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■ 中川智正証人の採用が決定!UP01/02/12 松本サリン事件の民事訴訟で、ついに中川智正証人の採用が決定されました。傍聴可能ですので、ご興味の方は、ぜひ見に来てください。今のところ、傍聴自由ですが、直前になって傍聴券発行事件となる可能性がありますので、具体的な傍聴方法については、裁判の前日に、東京地裁(03-3581-5411)まで、ご確認ください。
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■ 管財人さん、もっとしっかり頑張って!UP00/10/03 ちょっと報告が遅れましたが、9月27日の破産債権者集会は、管財人に対し、厳しい意見が相次ぎました。もちろん管財人が頑張っているのは事実でしょうが、もっと頑張ってほしいというのが、被害者皆の希望でしょう。 大変なお仕事だとは思いますが、オウムからの債権回収に急ぐあまり、オウム真理教の小手先の動きに惑わさないよう、頑張っていただきたいと思います。 批判の声は、破産管財人への期待の高さ、そしてエールだと考えていだだければと思います。 次回期日は、来年の10月3日、午前11時だそうです。それまでにオウムはどうなっているのでしょう。
なおついに本日、検察庁が、一部起訴の取り消しを行いましたが、遅きに失したというべきでしょう。僕は、サリン製造も含めて、被害者のない犯罪はすべて取り消して、殺人などの事件だけに集中すべきだと思っています。
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■ 裁判官が謝罪!UP00/09/15 4年ぶりに開かれた松本サリン事件の民事訴訟の期日は、とても感動的でした。弁護士冥利に尽きるものでした。 遺族の意見陳述に、裁判官も少し涙ぐんだ様子で、4年の審理中断に、公開の法廷で「謝罪」まで、行いました。 今後の進行としては、11月にも施行が予定されている犯罪被害者保護法(正式名称:犯罪被害者等の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律)により、実行犯たちの公判記録の取り寄せを行い、それを待って、実行犯たちの尋問に入ります。 オウム被害者が起こした事件としては、被告松本智津夫が応訴した唯一の事件が、この事件です。 最終的には、松本智津夫を、民事法廷に呼び出し、松本サリン事件の全貌を解明したいと思っています。皆さんの声援を期待しています。 それにしても遺族は真相解明のために、こんなに努力しているのに、現オウムのメンバーは謝罪するばかりで、なぜ真相を解明する努力をしないのか?そのあたりが、現オウムの真意を表していると思います。
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■ 松本サリン事件の民事裁判が再開されます。UP00/09/11 松本サリン事件の民事訴訟の提起は、地下鉄サリン事件の直後の95年8月のことです。この事件、松本智津夫被告が争った唯一の事件として進行していましたが、裁判所の意向により、96年12月に中断されてしまいました。 このたびようやく今週13日に再開することになりました。4年ぶりの再開です。遺族の意見陳述もあります。 ぜひ傍聴をお願いしたいと思います。 今のところ、傍聴券は不要です。
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■ 松本サリン事件に関する弁護団声明UP00/06/29 26日、オウムの荒木氏が、僕のところへ11通の遺族への謝罪の手紙を持参して来ました。 27日にはオウム側で、自分達の言い分だけを一方的に発表するなど(オウム側の言い分)、まだ遺族が謝罪の手紙を見もしない段階から、一方的に自己の宣伝に使用しています。 そこで昨日、弁護団は、次のとおり声明を発しました。 必要なのは、謝罪の具体化です。そこが抜けていると思います。
■ 松本サリン事件の7回忌UP00/06/27 以下は、6月27日に、TOPページに掲げた追悼文です。28日、このページに移しました。
松本サリン事件とは? オウム側の言い分 保存ログ 寡黙な遺族と異なり・・・というところでしょうか? |
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■ 警察の不祥事―まだまだ続く個人情報の流出問題UP00/03/11 警視庁は、情報を小出しにせず、オウムが発注を受けていた会社のデータをすべて公表すべきです。当初29日には、6官公庁(防衛庁・文部省・建設省・郵政省・警視庁)はじめ、NTTなどの企業80余社と発表されましたが、どう考えても、まだまだ関係した企業が増加する様子です。 しかも今ごろ警視庁のデータ流出のニュースが流れること自体がおかしいです。この話は2年前のことです。なぜ警視庁は、これまで、こうした重要な事実を隠してきたのでしょう。 なお念のため言っておきますが、オウムと気づかなかったと言うこと自体は、別に恥ずかしいことではありません。カルト集団というのはいろんな顔を持っています。巧妙に普通の企業、普通の市民グループ、普通の人のように近づいてきた場合、僕だって自信はありません。 もちろん国や企業にカルト問題の認識不足がある点も否めませんが、問題は、事態がわかったときの事後処理です。 こうした重要な事実を、警視庁が、この二年間隠したことで、国や民間企業内の情報(個人情報も含む)が、多数、オウム側に流出していったことが明らかです。 またソフトを受注したお金でオウムが、この二年間に資金力をつけていったことも明らかです。これでは国民の税金を使って警察を運営していることの意味が問われかねません。 警視庁は、この二年間、なぜ警視庁のデータがオウム側に流出していた事実を隠してきたのでしょうか?明確に釈明すべきだと思います。 今ごろオウムの動きが明らかになったと言って発表しても、官公庁や企業が受けるダメージ、ソフト設定のやり直しなどの損害は甚大です。この機会に、地下鉄サリン事件がなぜ防げなかったのかも含め、オウム問題についての警察の膿をすべて出すべきです。 ちなみに以下は、オウムへのソフト発注などが明らかになった官公庁・民間企業などのリストです(ただし工事中)。他にあるようであれば教えてください(情報も歓迎します)。今後、順次追加させていただきます。
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■ 政府の無策の結果です。―マスコミは騙されるな!UP00/03/05 29日に発覚したオウムによる官公庁や大手企業の業務システム導入などのニュース。この問題には、大きく分けて二つの論点があります。僕自身、既に二つの論考を発表していますので、参考までにアップします。 まずこれを読んでみていただきたいと思います。 特に>小渕さん、財界の人たちへ―ぜひお読みになり、無策ぶりを反省すべきです。
ところがマスコミの評価の多くは、この問題を国家防衛的、会社防衛的視野でしか見ていないようです。非常に残念です。 まず第1に、この問題は、オウムの子供たちの就学問題と同根です。 サリン事件から5年、政府が、この間にやったことはオウムに対する対症療法だけに過ぎません。今回の問題は、オウムを含めたカルト問題全般をどのように解決していくかの無策が生み出した結果です。ところがマスコミの評価の多くは、この問題を国家防衛的、会社防衛的視野でしか見ていないようです。非常に残念です。 政府は、一刻も早く、カルト問題を解決するために、きちんと現場の専門家を入れた常設の審議会を設置すべきです。省庁間連絡会議の参加者はすべて公務員。評論家の域を出ませんので、この会議では、せいぜい対症療法くらいの施策しかできないことは明らかです。実際、この5年間、何の成果も出せていません。 政府が無策なんですから、この間、ましてや企業も、でしょう。 今回の問題については、僕自身が、地下鉄サリン事件直後の95年7月に書いたものがあります。ぜひ読んでみていただきたいと思います。→カルト社員から会社を救え!(初出:週刊東洋経済1995年7月15日) また第2に、今回の問題は、ネットワークのセキュリティ問題という、もう一つ大きな問題があります。セキュリティ保持のやり方の多くは、そんなに難しいものではなく、可能かつ容易なものです。 したがって今回の報道の多くが、オウム側の問題ばかりを報道していますが、国や企業のセキュリティ感覚のお粗末さも大問題です。 この問題についても、僕自身が、昨年、書いたものがあります。ぜひ読んでみてください。→ホームページのセキュリティ(初出:ビジネス実務法務(中央経済社)99年2月号) いずれにせ国や企業が、自らの無策をオウムに転嫁しようという論調に、マスコミが、そのまま迎合した評価が目立ちますが、それ自体も大問題です。
2000年3月1日付け朝日新聞 |
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■ 唖然とする村長のコメントUP00/02/17 本日、埼玉県都幾川(ときがわ)村の石井久子受刑者の双子の女児(6)側が、村を相手取り、就学拒否処分の取り消しと慰謝料100万円を求めて浦和地裁に提訴するとともに、就学拒否処分の執行停止の仮処分を申し立てたということです。 問題は、この裁判に対する同村の大沢尭(たかし)村長のコメントです。 毎日新聞によると 「(提訴は)住民も反発すると思う。最近は少しでも接点を見いだそうと話し合う用意もしていたのに、逆に溝を広げたのではないか」 とコメントしたと報道されています。 驚きました。そこには「6歳の女児」に対する思いやりのかけらさえ感じられません。この2人にとっては、かけがえのない1年生の入学式に出れるか否かという「人生」がかかっています。 その日、埼玉県教育委員会の桐川卓雄教育長は、記者会見で、「村民の感情も理解できるが、教育を受ける権利も尊重しなければいけない」と述べた上で、村教委に対し、就学させる方向で元幹部側と話し合うよう指導したことを明らかにした、とのことです。 子どもたちにとって、もっとも大切なこの時期。感情を廃し、冷静かつ人道的な配慮を期待したいと思います。 ちなみに破壊的カルトでは、子どもたちを就学させないのが一般です。子どもたちに世間の「常識」を教育されては、カルト側が困るからです。以前のオウムもそうでした。世間から隔絶されたカルトの中でだけ育てられた子どもたちの心がゆがんでしまうことは、アーチャリーの事件でわかったはずです。新潟監禁事件でも、女性のトラウマが心配されています。もっとも吸収力のある時期に、隔絶した環境で育つ弊害は著しいのです。 今回の機会は、カルト内部にいる子どもたちの心に良識を取り戻させ、そしてそうした子どもたちが、オウム側にいる親や回りの信者たちの心をときほぐし、最終的に「カルト」を内部から瓦解させるチャンスでもあります。 そのくらいの努力を、こちらがせずして、カルト問題の対処はできないと思います。 新入学までに、何とか都幾川村と埼玉県の努力を期待するともに、何よりも、国もこの問題の調整力を果たす必要性があります。 小渕さん。頑張ってくださいよ!! |
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■ ようやく動き出した元信者らへの対策の検討UP00/02/11 最近、オウム情報の更新を怠っていたところ、2月2日に、オウム真理教の信者や脱会信者らの社会復帰問題を検討するための研究会が開かれたとの報道がありました。はっきり言って遅すぎた感があります。 地下鉄サリン事件から3月で5年。この間、国が何もせず放置してきた結果が、団体規制法です。しかも子どもたちの問題もからみますから、この研究会に、なぜ文部省が参加していないのが気になります。 中曽根弘文文相が、1日午前の記者会見で、石井久子受刑者の子供の就学を、埼玉県都幾川村教委が拒否して いる問題について、「児童が教育を受ける権利は当然尊重する必要が あるが、地元の気持ちも理解しなければならない」「仮にオウムの子弟が入学するのなら私は子供を学校 にやらないという事態で混乱すると、児童の勉強が影響を受ける。 村教委はそういうことまで考えて慎重にやられていると思う」と、 村教委の措置に理解を示したということに関係しているかもしれません。 しかし、政府の青木幹雄官房長官は、10日午前の記者会見で、オウム真理教への団体規制法の観察処分適用に関連し、「(オウ ム信者の)子供の就学問題は人道的に、(団体規制とは)別な問題 と感じている。十分考えながら対応しなければならない」と述べられています。 また公安審査委員会の藤田耕三委員長(元広島高裁長官) は、31日、観察処分に関する会見で、教団の将来の危険性に触れる一方、「信徒や子供に対する人権の保護、社会の受け入れについて、社会全体として支援、 協力していくことが望ましい」との信者の人権への配慮を 関係者に求める談話を発表しています。 検討会のための研究会を作ったことは評価します。ただ作った以上、ぜひ頑張って具体的な方策を打ち出してほしいと思います。 特にオウムの子どもたちの修学問題について、「夏前までに」ではなく、子どもたちが入学する「4月までに」決着をはかってもらいたいと思います。この問題は、取り返しがつかない問題だと思います。 なおこれまでこの種の国の動きは、ことごとく実効性がなく、立ち切れに終わっています。それはこれまでは「脱会信者らへの社会支援」で実績をあげている民間団体などからの意見聴取がまったく行われず、専門家の入らない会議での議論が、抽象的で、からまわりしてしまったことが原因です。 フランスでは、カルト被害の救済を行う民間団体と国は、双方協力して、カルト対策を行い、実績をあげています。民間団体への国の財政援助もされています。 ぜひ国は、こうしたカルト対策先進国の実情なども考えて、具体的な議論をしていただきたいと思います。 僕もそのための協力は惜しみません。
参考:日本脱カルト研究会の2000年2月1日付け上申書 |